第3回「葛根湯の構成生薬について」
葛根湯は7つの生薬からなる処方です。それぞれの生薬について紹介します。
生姜 (ショウキョウ) |
健胃、体を温める効果 | 薬用だけでなく食用としても広く用いられており、世界中で栽培されています。 |
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生薬名 | 主な薬効 | 生薬の特徴 |
葛根 (カッコン) |
解熱、鎮痙 | 葛もち、葛きり、葛湯などの材料としても用いられています。 |
麻黄 (マオウ) |
鎮咳、去痰、解熱、発汗 |
古いものが良品とされる「六陳」の1つです。主要成分のエフェドリンは、咳止め薬として多くのかぜ薬に含まれています。 |
大棗 (タイソウ) |
通経、利尿、関節炎や |
タイソウはナツメの果実の部分です。実は甘く、乾燥させたもの(干しナツメ)を食用としても用います。 |
桂皮 (ケイヒ) |
発汗、解熱、鎮痛 | クスノキ科の植物の樹皮を乾燥させたものを用います。シナモンでおなじみです。 |
芍薬 (シャクヤク) |
鎮静、鎮痙、鎮痛、 |
花が美しいことでも有名です。花の色は多数あり、赤と白が薬用として用いられます。 |
甘草 (カンゾウ) |
緩下、鎮痛、解毒 |
多くの漢方処方に使用されています。辛いものや苦いものが多い生薬の中で極めて甘く、「良薬口に苦し」とは限りません。 |
これらの生薬が合わさって「葛根湯」となります。
- 葛根湯の効能効果はこちら
体力中等度以上のものの次の諸症:感冒の初期(汗をかいていないもの)、
鼻かぜ、鼻炎、頭痛、肩こり、筋肉痛、手や肩の痛み
風邪のひきはじめかも…?と感じたら是非お試しくださいませ♪